ブランド指名キーワードに広告を出すべき理由と1位表示にこだわる入札戦略

「自社のブランド名で検索してくれているユーザーに、わざわざ広告費をかけて出稿する必要があるのか?」そう感じるご担当者は少なくありません。しかし現場で多くのBtoBアカウントを運用してきた経験から言えば、ブランド指名キーワードへの広告出稿は「費用対効果の高い守りの施策」であり、競合状況によっては最優先で対応すべき課題です。本記事では、その理由と具体的な入札戦略を解説します。

ブランド指名キーワードとは何か

ブランド指名キーワードとは、自社のサービス名・会社名・製品名などを含む検索クエリのことです。たとえば「リードファクトリー 評判」「リードファクトリー 料金」「リードファクトリー インサイドセールス」といったキーワードが該当します。
このようなキーワードで検索しているユーザーは、すでに自社のことを認知しており、比較検討や問い合わせを具体的に考えているフェーズにある可能性が高いです。つまり、購買意欲・商談化意欲が非常に高いユーザー層と言えます。

なぜブランド指名キーワードに広告を出稿するのか

理由①:競合他社があなたのブランド名で出稿している可能性がある

BtoBの現場で複数のアカウントを監査してきた中で、最も多く見られるリスクがこれです。
Google 広告では、競合他社のブランド名をキーワードとして設定することが(商標侵害にならない範囲で)技術的に可能です。つまり、あなたの会社名を検索したユーザーの画面に、競合他社の広告が表示されることがあります。
実際にこんな場面を想像してみてください。

見込み顧客のAさんが「○○株式会社(=自社)」と検索した。しかし検索結果の最上部には競合B社の広告が表示されており、「同じような支援なら、こちらも見てみようか」とクリックしてしまった。

このとき、Aさんはもともと自社に問い合わせようとしていたはずです。それが競合の広告一本で他社に流れてしまう。これがブランド指名キーワードにおける機会損失です。
自社のブランド認知を高めるために費やしてきたコンテンツ投資・展示会出展・営業活動のすべてが、最後の一手である「検索」の場面で横取りされてしまいます。

理由②:CVRが他のキーワードと比べて圧倒的に高い

ブランド指名キーワードは、コンバージョン率(CVR)が非常に高い傾向があります。現場感覚では、一般的な指名なしキーワードのCVRが1〜3%程度であるのに対し、ブランド指名キーワードのCVRは5〜15%以上に達することも珍しくありません。
なぜこれほど差がつくのか。理由はシンプルで、ユーザーがすでに自社を知った上で、積極的に情報収集しているからです。検索意図がほぼ確定しているため、広告文との親和性も高く、遷移先のランディングページとの一致率も自然と上がります。
CVRが高いということは、同じ広告費でより多くのリードを獲得できるということ。BtoBマーケティングにおいて費用対効果の観点から外すことのできないキーワード群です。

1位表示にこだわるべき理由

ブランド指名キーワードで出稿する場合、「とりあえず出しておく」では不十分です。必ず1位表示を目指すことをオススメします。

検索結果の上位を競合に取られるリスク

Google検索の結果画面では、広告は最大4枠が上部に表示されます。自社のブランド名で検索したときに、競合が1位・2位に入り、自社が3位以下になってしまえば、せっかく出稿していても機会損失は続きます。
ユーザーの視線は自然と上から下へ流れます。特にBtoBの検索行動において、スクロールせずに最初に目に入った広告をクリックするケースは多く、1位と3位では体感でCTRに2〜5倍の差が出ることもあります。

自社ブランドへの信頼を毀損しないために

1位表示は単なる露出の問題ではありません。「自社のブランドで検索したら、一番上に自社が出てくる」という状態は、ユーザーに安心感と信頼感を与えます。逆に他社が上位に来ていると、「もしかしてこの会社より良いサービスがあるのか?」という迷いを生んでしまいます。

推奨する入札戦略は自動入札ではなく手動入札

なぜ自動入札では不十分なのか

Google 広告の自動入札(目標コンバージョン単価や目標ROAS)は、機械学習によって入札を最適化します。これはキーワード群全体の効率を上げるには有効ですが、「特定のキーワードで必ず1位を取る」という目的には向いていません。
自動入札は、場合によっては掲載順位を下げてでもコンバージョン単価を下げようとします。コスト効率だけを見ればそれが正解のケースもありますが、ブランド指名キーワードに関しては話が別です。CVRが高いため、多少CPCが上がっても1位を維持した方がトータルのCPAは改善されるケースが多いです。

手動入札で1位表示を維持する具体的な手順

ステップ1:現在の入札単価と掲載順位を確認する

Google 広告の管理画面で、ブランド指名キーワードの「検索インプレッションシェア」と「ページ上部表示率(絶対)」を確認します。絶対ページ上部表示率が90%を下回っている場合は、1位を取れていない機会が発生しています。

ステップ2:オークションインサイトで競合状況を把握する

「オークションインサイト」レポートを確認し、どの競合が自社のブランドキーワードで出稿しているか、その掲載順位はどの程度かを把握します。競合の上位表示率が高い場合は、入札単価を引き上げる必要があります。

ステップ3:手動CPCで入札単価を設定し、1位表示を担保する

入札戦略を「手動CPC」に切り替え、絶対ページ上部表示率が95〜100%になるまで少しずつ入札単価を引き上げます。ブランド指名キーワードはQualityScoreが高くなりやすいため、競合と比べてCPCを大幅に引き上げなくても上位を取れるケースが多いです。

ステップ4:週次で掲載順位とCPAをモニタリングする

ブランド指名キーワードへの競合の出稿状況は変動します。週に一度、掲載順位・CPC・CVR・CPAを確認し、安定して1位を維持できているかを確認してください。

BtoBにおける費用対効果の考え方

「ブランド指名キーワードに広告費をかけるのはもったいない。SEOで上位表示されているから不要では?」というご意見も現場でよく耳にします。
しかし、SEOの自然検索結果は広告の下に表示されます。仮に自然検索で1位であったとしても、広告枠に競合が入っている限り、ユーザーの視線は先に広告に向きます。
また、ブランド指名キーワードのCPCは、一般的なカテゴリキーワードと比べて安価になりやすいです。BtoBの場合、業種によっては一般キーワードのクリック単価が500〜2,000円以上になることもありますが、自社ブランドキーワードでは50〜200円程度に収まるケースが多く、費用対効果は非常に高い水準を保てます。

ブランド指名キーワードは「守りの最前線」

ブランド指名キーワードへの出稿は、攻めの施策ではなく、積み上げてきたブランド資産を守るための施策です。

・競合が自社ブランド名で出稿していれば、出稿しない限り機会損失は続く
・CVRが高く、費用対効果に優れたキーワード群
・自動入札ではなく手動入札で、1位表示を確実に担保する

リスティング広告の運用において、ブランド指名キーワードの管理は地味に見えて、実は最も費用対効果の高い施策のひとつです。まだ対応していない場合は、まずオークションインサイトで競合の出稿状況を確認するところから始めてみてください。

資料請求

サービス資料をダウンロードいただけます。
BtoBマーケティング支援や営業DXのサービスをご検討の方はぜひご一読ください。

資料ダウンロード

お問い合わせ

お客様のBtoBマーケティングや営業活動における課題解決をサポートいたします。まずは、お気軽にご相談ください。

無料で相談する

メルマガ登録

BtoBマーケティング・インサイドセールス・営業DXに役立つ情報をお届けします。