YouTube広告の5種類メニューと費用相場を画像で分かりやすく解説!

こんにちはリードファクトリーの遠藤です。

SNS広告の中でも存在感を年々増してきている媒体であるYouTube広告ですが、実際のところどのような広告のメニューがあり、それぞれの効果は何だろうと疑問に持つことも多いと思います。

YouTube広告出稿してみたいけど、どんな広告メニューがあるのだろう?

YouTube広告ってどんな場面で使うのが効果的なんだろう?

上記のような疑問に答えるためこの記事では、YouTube広告の効果について各広告のメニューとともにメリットとデメリットについて解説しますので良ければご覧ください。

YouTube広告とは何か?

YouTube広告とは、YouTube上で動画やバナーなどの形式で表示される広告のことです。YouTubeは世界で最も人気のある動画共有サイトであり、毎日何億回もの動画が視聴されています。

総務省のデータ(令和4年情報通信に関する現状報告の概要)によると、「世界の主要SNSの月間アクティブユーザー数」(2022年1月)ではFacebookに次いで、YouTubeが第2位で約25億人ものアクティブユーザーがいることが示されています。

世界の主要SNSの月間アクティブユーザー数をみると、2022年1月時点でFacebookが約29億人に達し、世界最大のユーザー数となっており、動画系SNSのYouTubeやWhatsAppが続いている。

そのため、YouTube広告は多くのユーザーにリーチすることができる強力な媒体と言えます。しかし、YouTube広告にはメリットだけでなくデメリットもあります。

関連記事

広告運用は外注するべき?メリデメ、依頼先の選び方を解説

YouTube広告を使うべき企業とは?

YouTube広告の大きな特徴は「動画」である点です。動画であれば文字の5000倍情報を伝えられると言われており、上記のあらゆるファネルにおいて広告効果を期待できます。

例えば、潜在層向け(悩みを持つ可能性のある人)に自社のサービス・商品が解決できる悩みを持った時に自社ブランドを想起してほしい(純粋想起)を狙いたいという目的であれば、動画を使ってYouTube広告を活用する方法は理にかなっています。

他にも準顕在層向け(悩みはあるが解決策は不明)へ自社サービスの利用を促進することが目的であってもYouTube広告を利用することがあります。

2023年8月1日時点で、介護求人紹介・ 転職支援サービスであるレバウェル介護のCMがYouTube広告で配信されており、「介護のお仕事探しで困ったらレバウェル介護」という訴求で自社プラットフォームの利用促進をしていますね。

YouTube広告の種類と特徴

YouTube広告には大きく分けて以下の6種類があります。(この記事ではそれぞれのメニューについては詳しく解説しません。)

  • TrueViewインストリーム広告
  • インフィード動画広告(旧TrueViewディスカバリー広告)
  • バンパー広告
  • アウトストリーム広告
  • マストヘッド広告
  • オーバーレイ広告

TrueViewインストリーム広告

TrueViewインストリーム広告は、動画の再生前や再生中に表示される広告で、ユーザーがスキップすることができます。YouTube広告で最も利用頻度の高く、YouTubeで動画を閲覧している際に動画の最初や途中、最後に流れます。

また、TrueViewインストリーム広告は以下の2種類から配信ができます。

  1. 動画視聴5秒後にスキップの選択が可能な「スキッパブル広告」
  2. スキップ不可の「ノンスキッパブル広告」

1.「スキッパブル広告」は広告再生開始から5秒が経過すると、広告をスキップするオプションがユーザーに表示されます。言い換えると最低5秒間は確実に動画を見てもらうことができるため、最初の5秒間でいかに視聴者を惹きつけることが重要になります。

<配信画面の例(PC)>

スキップ可能なインストリーム広告

引用:スキップ可能なインストリーム広告

一方、「ノンスキッパブル広告」はその名の通りスキップ負荷の15秒以下の動画広告のことです。視聴者はスキップを選択できず、広告が最後まで表示されるため、最後まで視聴させることができるというメリットがある一方、強制的に動画が表示されるため、ユーザーによっては悪印象を与えてしまう可能性があるというデメリットがあります。

<配信画面の例(PC)>

引用:スキップ不可のインストリーム広告

インフィード動画広告(旧TrueViewディスカバリー広告)

インフィード動画広告(旧TrueViewディスカバリー広告)は、YouTubeに出稿できる動画広告の一種で、YouTubeの関連動画の横や検索結果一覧、YouTubeアプリのホームフィードに表示される広告です。2021年11月に名称が「インフィード動画広告」に変更されました。

配信画面は大きくわけて3つあります。

  1. YouTube 検索結果YouTubeの検索窓で検索した後に、ユーザーの検索結果の上部に表示されます。
  2. YouTube の「次のおすすめ」動画再生ページで表示される関連動画の上部または間に表示されます。
  3. YouTube ホームフィードホームフィードに表示されます。モバイルでは、フィードの最上部(マストヘッド広告がユーザーに配信されていない場合)かフィード内の動画と動画の間に表示されます。パソコンでは、最初のおすすめ動画として、またはフィード内の動画と動画の間に表示されます。テレビでは、おすすめ動画のリストに表示されます。

<配信画面の例(PC):1. YouTube 検索結果>

引用:YouTube検索結果

<配信画面の例(PC):2. YouTube の「次のおすすめ」>

引用:YouTube の「次のおすすめ」

<配信画面の例(PC):3. YouTube ホームフィード>

引用: YouTube ホームフィード

前述のTrueViewインストリーム広告とは異なり、広告をクリックされないと表示されないので興味のあるユーザーのみが視聴する傾向が高いです。自分のYouTubeチャンネルの動画を広告として流して、チャンネル登録者を増やすのに使われることが多いです。

バンパー広告

バンパー広告は、動画の再生前に表示される6秒以下の短い広告で、視聴者はスキップすることができません。再生回数に応じて広告費が発生します。バンパー広告は、短い時間でインパクトのあるメッセージを伝えることができるため、ブランド認知度を高めることができます。

<配信画面の例(PC)>

引用:バンパー広告

バンパー広告はYouTube上だけではなく、Google動画パートナー上のWebサイトやアプリに表示されます。そのためリーチ力が非常に高く、幅広い層へのブランド認知やリーチなどが期待できます。

6秒間が勝負なので、いかにインパクトを残せるか「商品名/サービス名」を覚えてもらい、指名検索に繋げられるかがカギです。

アウトストリーム広告

アウトストリーム広告は、Google 以外のお気に入りのサイトをブラウジングしているユーザーに広告を表示することができるメニューです。配信先はGoogle動画パートナー上のWebサイトやアプリに限られる、モバイル専用の動画広告です。

アウトストリーム広告

引用:アウトストリーム広告

アウトストリーム広告の主な目的は、自社の商品認知の拡大やブランディングです。具体的な表示のタイミングとしては、以下が挙げられます。

  • Web記事の閲覧している際に表示される「インリード広告」
  • バナー形式でWebサイトのページ脇にある広告枠に表示される「インバナー広告」
  • ユーザーがWebサイトを閲覧する際に目的のページをクリックしたタイミングなど、画面の切り替え時に表示される「インタースティシャル広告」

マストヘッド広告

マストヘッド広告とは、YouTubeのトップページに表示される広告で、最も目立つ位置に掲載されます。また、Google広告の出稿画面では設定できず、Googleの担当者経由でしか出稿することができません。掲載金額は期間にも寄りますが数百万円程度かかります。

マストヘッド広告は予約ベースでのみ利用できるため、インプレッション単価(CPM)制で課金されます。

<配信画面の例(PC)>

引用:マストヘッド広告

YouTube広告のメリット

YouTube広告には以下のようなメリットがあります。

広い視聴者層にアプローチできる

冒頭にも示した通り、YouTubeは世界中で毎日20億人以上が利用する巨大なプラットフォームです。それを静止画ではなく動画でリーチできるのは非常に強力です。潜在層~顕在層までコンテンツのタイプによって幅広くアプローチできます。

ターゲットを絞って配信できる(セグメント機能)

YouTube広告では、Googleの検索広告などと同じように、ユーザー属性グループ、興味 / 関心、プレースメント、データ セグメントなどのさまざまなターゲティング方法を使用し、ユーザーの属性、関心、または表示コンテンツに基づいて、特定のユーザーに広告を表示できます。

種類詳細具体例
オーディエンスターゲティングオーディエンス ターゲティングを指定すると、広告の表示対象とするユーザーを指定できます。オーディエンスとは、特定の興味や関心、意図、ユーザー属性を持つと Google が推定したユーザーのグループです。年齢、性別、住宅所有者、興味関心、カスタマーマッチ、類似セグメントなど
コンテンツターゲティング広告を表示する場所(または除外する場所)を指定できます。チャンネル、動画、アプリ、ウェブサイト、サイト内のプレースメント、トピック、キーワード、デバイス

引用:動画キャンペーンのターゲティングについて

YouTube広告のデメリット

制作コストが静止画よりも高い

YouTube広告は、動画コンテンツを作成する必要があるため、必然的に静止画コンテンツと比較して制作コスト(金額・時間・品質管理)が高くなります。動画制作には、ある程度の技術が必要です。

例えば撮影機材、動画編集ソフト、動画編集技術が必要です。また、品質や効果を担保するためには、専門的な知識や技術知見も求められるため他の広告媒体よりも参入のハードルが高いです。

スキップ不可の広告へのネガティブな評価やコメントに注意

ユーザーが観たい動画を見る前にスキップ不可で強制的に再生される動画広告は、内容によっては不快感や嫌悪感をもたれてしまし、商品・企業のイメージダウンにつながる恐れがあります。

また、大手の広告主やメディアが集まって行われるイベント「Upfronts 2023」に参加したYouTubeは、YouTubeの予約型広告「YouTube Select」に30秒のスキップ不可の広告を導入すると発表しており、ますます「強制視聴」への抵抗感は増すと考えられます。

YouTube広告のメニューごとの費用感

YouTube広告を配信する際の広告メニューごとの課金方式と費用感は下記の通りです。

広告メニュー課金方式費用感
スキップ可能なインストリーム広告CPV2~25円/再生 or クリック
スキップ不可なインストリーム広告CPM2~25円/再生
インフィード動画広告(旧TrueViewディスカバリー広告)CPC3~20円/クリック
バンパー広告CPM200~800円/1000回表示
アウトストリーム広告vCPM10~500円/1000回表示
マストヘッド広告CPM/CPD数百万/日
動画アクションキャンペーン目標コンバージョン単価
  • CPV:ユーザーが動画を 30 秒間(30 秒未満の広告の場合は最後まで)視聴した or 30 秒経つ前に動画をクリックするごとに課金される方式
  • CPM:広告表示1,000回ごとに課金される方式
  • CPC:広告をクリックした回数ごとに課金される方式
  • CPD:広告出稿からの日数単位で課金される方式
  • vCPM:広告の50%以上が画面に1秒以上表示される方式
  • 目標コンバージョン単価:コンバージョン単価が目標に数字に合うように、入札価格を自動調整する方式

まとめ

今回はこれからYouTube広告を始める方向けに5つの広告メニューと費用の相場を解説しました。YouTube広告にはさまざまなタイプがあり、それぞれに表示方法や課金の発生条件が異なります。また、自社の目的にあわせて最適なYouTube広告のキャンペーンを作成することが肝心です。

YouTube広告の出稿にあたり、ターゲティングや、より効果的な訴求を試すための動画素材ABテストをすることで広告の費用対効果を高めることが可能です。他の媒体に比べてハードルは高いですが試してみる価値はあります。

リードファクトリーではYouTube広告運用代行も行っております。またWebマーケティングについての無料相談会も実施しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

一橋大学商学部卒。ENEOS株式会社に新卒で入社。日本最大級の屋内型テーマパークの立ち上げ、ベンチャー企業でマーケティング責任者としてBtoBマーケティング、インサイドセールス等の立ち上げ。その後、プライム市場上場のグローバル医療メーカーにて、海外BtoBマーケティングに従事。その後、BtoBマーケティング・営業DX支援の株式会社LEAD FACTORY.を創業。

一橋大学商学部卒。ENEOS株式会社に新卒で入社。日本最大級の屋内型テーマパークの立ち上げ、ベンチャー企業でマーケティング責任者としてBtoBマーケティング、インサイドセールス等の立ち上げ。その後、プライム市場上場のグローバル医療メーカーにて、海外BtoBマーケティングに従事。その後、BtoBマーケティング・営業DX支援の株式会社LEAD FACTORY.を創業。